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ワンちゃんの体を覆っている被毛の構造と仕組み

ワンちゃんの体を覆う毛には、長さや太さ、形態、色調と犬種によって様々ですが、ほとんどの犬種は主毛(オーバーコート、上毛)と副毛(アンダーコート、下毛)の二重構造(ダブルコート)となっています。

上毛は防具として、下毛は体温の放散を防ぐ防寒着となり、環境に適応して長さや密度が異なります。

下毛がなく上毛しかない一重構造(シングルコート)の犬種もあり、(例:マルチーズ、ポインター)このような場合は寒さに弱いため注意と対策が必要です。

毛の構造

皮膚の表面に出ている部分を毛幹、皮膚内にある部分を毛根と言います。

毛幹の先端が伸びるように見えますが、毛根の底部となる毛球部の細胞が分裂して増殖し、ここから上へと押し出される仕組みになっています。

換毛の仕組み

毛のライフサイクルには周期性があり、新たに別の毛を生じ抜け替えることを換毛と言います。

一定時期に大量の毛の更新が行われることを季節的換毛(換毛期)となります。

換毛期は春と秋にあり、アンダーコートが中心で春には毛が抜け、密度が減少し夏毛となります。

秋には寒さに備えて増え、冬毛なります。

換毛は犬の重要な体温調整の役目を果たしています。

このように鼻鏡、肛門、足の裏、肉球の、皮膚を除いて全身の皮膚を覆っているのが被毛です。